バケ鉤について

バケ鉤とは

  • 鮎毛バリは高価なため、なんとか安価で簡単に作成できないかというコンセプトを元に開発された鉤。
  • 川底に発生したユスリカの幼虫(赤虫)を鮎が追うのを見て、鉤に赤い絹糸を巻き釣りだしたのが初めとも言われる
  • 鉤に赤い糸を巻く『お化け鉤』として知れ渡り、後に単純な『バケ鉤』と言われる様になった。
  • 河川により独自に発展したバケ鉤が存在する。小田原の早川、湯河原の千歳川がチンチン釣りのメッカ。

バケ鉤の仕様

  • 鉤の大きさを表す号数は、鮎毛バリに準じている。
    1.5号 ≒ 1号
    2.3号 ≒ 1.5号
  • 鉤の色は白と金がある。
  • 鉤はカエシのないスレ鉤が基本となる。
  • ビーズは白。

バケ鉤の種類

基本的にはアカとクロの2種類。

けっきょくは釣り人の好みによるところが多いと思われる。アオで釣れればアオがいいという人もいいし、金で釣れれば金がいいという人もいる。

あまり特殊なパターンになってくると、鮎毛バリと同様で再現がなく、このバケ鉤の基本コンセプトから外れてくる要因になってくるのではないだろうか。

師匠からの受け売り

以下、ワタシのバケ鉤の師匠からよく聞いた話。

高価な鮎毛鉤を購入するのが大変だった為、他に何か良い方法は無い物かと考え昭和38~昭和43年頃にかけて、熱海{和田川}の汚れに伴い、川底に発生したユスリカの幼虫{赤虫}を鮎が追うのを見て
地元、数人の勇姿が針に赤い絹糸を巻き釣りだしたのが初めとも言われ、針に赤い糸を巻く`お化け針`として知れ渡り、後に`お化け針`が単純な`バケ針`と言われる様になりました。
その後、伊東{伊東大川}、湯河原{千歳川},小田原{早川}へと広まり独自のバケ針が発展しました利点としては、鮎毛鉤使用とは違い釣行の時間帯、濁り等に寄り使い分ける心配が無いと言う魅力です。

鮎針工房 「鮎釣りの方法」より抜粋

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